矯正初診相談の前に知っておきたいこと/できれば日本矯正歯科学会専門医に/

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より良い矯正治療の普及のために -Good Orthodontic Treatment Always-

矯正歯科の初診相談に行く前に

矯正の初診相談は行きにくい?

 矯正歯科は何となく敷居が高い感じがしますよね。最近では成人矯正も増えてはきていますが、何となく子供がするものという固定観念もありますし、大人の方は今更治るのかという不安もあることでしょう。まして、日本では矯正人口が少ないので、矯正した人の話を直接聞くチャンスもあまりありませんし情報も少ないです。
 最近はインターネットの普及で、ホームページを持つ医院も増えていますから、何となく様子はうかがえますが、医院のホームページはしょせんは宣伝ですから、あまり鵜呑みにできない不安もあります。第三者的な話を聞くには、公立の病院とか総合病院の歯科というのも考えられるのですが、そもそもそういう場所には矯正歯科の専門医はほとんど居ません。最後は大学歯学部の付属病院という手もあるのですが、大学病院というのは紹介状を持たずに行くのはなかなか勇気がいります。基本的に研修医を教育する病院、または症状が極端に難しい病気を扱うという性格が強いですので、普通の医院に通うような感覚ではおつきあいはできないところです。また矯正は基本的に自費なので、相談だけでもいくらかかるかわからないという恐怖感もありますね。
 というわけで、矯正歯科に興味もあるし、歯並びも噛み合わせも治したいと長年悩んでいるけれども、後一歩が踏み出せない人が非常に多いようです。

まず矯正歯科の情報を集めましょう

 とにかく、矯正歯科治療とはどういうものなのか知らないと話が始まりません。本とか、雑誌の特集、インターネット、矯正に関するブログなどいろいろ読んでみましょう。矯正治療のおおよそはつかめてくると思います。
 しかし、ここであまり些細な情報や偏った情報に流されると、同じ治療法でも全く異なる見解が書かれていたりして、あまり調べすぎると頭の中が非常に混乱してきますので、事前の調査はおおよそをつかむだけにして、深入りしないことが重要です。

次は医院の情報を知りましょう

 矯正歯科医には種類があります。日本矯正歯科学会では、技術と経験に応じて「専門医」、「指導医」、「認定医」の3種類の矯正歯科医を認定していますが、日本矯正歯科学会専門医が、最も厳しい審査基準で選ばれています。ただ合格者の数がまだ少ないので、全国どこでも専門医に診てもらえるわけでないのが現状です。LinkIcon矯正歯科医の種類の説明
 矯正をする気持ちが固まったら、次はどの医院どの先生に診てもらうか、おおよその選択をしましょう。矯正歯科の医院はたいていホームページを開設していますので、非常によい情報源になります。中には、ホームページ上で事前に相談に乗ってくれる医院もあります。こういうサービスはたいてい無料ですから大いに利用しましょう。しかし、電話で直接医師を呼び出して根掘り葉掘り質問するのはやめましょう。いろいろ複雑な内容の質問をしても、話だけではよくわからないので、結局一度初診相談に来てくださいと言うことになってしまいます。
 一番良いのは実際治療中、あるいは治療を受けたことのある患者さんから話を聞ければ、かなり確実な情報となるのですが、そう都合良く自分の行きたい医院に通っている友達が居るということもないのでしょうが、実際にいたらその方の紹介で医院に行くのがベストです。多くの医院では、患者様のご紹介の新規患者様を非常に大切にしています。決して悪い扱いにはならないと思います。
 あとは、過度な期待はできませんが、インターネット上の口コミ情報(デンターネットなど)というのも参考にはなるでしょう。良い情報も悪い情報も多少割引してみる必要はありますが、その医院、その先生のある面の評価であることは考慮して良いでしょう。また、矯正歯科紹介サービス(スマイルガイドなど)というのもあります。必ずしも自分の行きたい医院を紹介してくれるわけではありませんが、参考にはなるでしょう。

矯正歯科治療の正しい選択を応援するサイト「スマイルガイド」
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紹介状はある方が良い

 実際に初診相談に行くときには、紹介状がある方がよいでしょう。医院としては紹介状を持ってくると、それなりに自分の医院のことを考えて、それなりの実際的な希望がある患者様という風に見るので、好印象を持ちます。ただ書面として紹介状を持っていることが重要なのではなくて、誰かの仲介があったという過程が重要なので、必ずしも手紙を封筒に入れて行かなければという堅苦しいものではありません。歯科医の正式な紹介状がベストですが、名刺の余白に「・・様をよろしく」と書いただけでも良いし、口頭で「・・先生の紹介で来ました」だけでも立派な紹介として考えてくれます。患者様の紹介の場合ですと、紹介状を渡すということは特になく、ほとんどが「ここの患者さんの・・さんが良いところだと教えてくれたので」みたいな、口頭だけの紹介になりますがそれでも全然問題ありません。
 あとは、「医院のホームページを見て来ました」と言うのも良いでしょう。各医院は自分たちのことを知ってほしくてホームページを作っていますから、紹介状がある人と同じくらい好印象になります。

初診相談に行く当日

 矯正の初診相談は、通常飛び込みでは受付してもらえません。予約診療が基本です。予約時間というのは書いて字のごとく「予め約束した時間」ですので、遅刻したり無断キャンセルしたりするのはやめましょう。遅刻すると、相談時間が減ってしまってせっかく聞きたいことが聞けずに終わってしまうかもしれません。逆に予約して行ったのに、1時間も待たせるような医院はそれだけで問題ありと考えても良いかもしれません。
 相談時間は医院によっても違いますが30分から1時間くらいというところが多いと思います(長ければいいというものではありません)。費用は、3000円-5000円くらいかかるのが普通ですが、医院によっては初診は無料というところもあるようです。予約時に時間と費用は確かめておきましょう。
 初診相談は患者様が医院の善し悪し、相性を判断する重要なステップです。矯正の話だけでなく、他の患者様とのやりとり、受付の様子、スタッフの動きなどにも目を向けましょう。実際治療するとなると長いおつきあいになる医院選びですから、気持ち良く治療が継続できそうか技術以外の部分も大切です。
 質問や疑問点は遠慮せずに聞きましょう。場合によっては、聞き忘れがないようあらかじめ要点をまとめたメモを持って行っても良いでしょう。

迷ったらセカンドオピニオンを

 矯正治療は技術も費用も、決して一律同じというわけではありません。一カ所目で完全に納得すればそこで決めても良いと思いますが、少しでも迷ったらセカンドオピニオンを取ってみるのも良いでしょう。矯正は長い治療ですが、通院間隔は月に一度ですから、多少遠くても通える範囲であれば(これは人によって感覚の違いがあります。隣の駅でも歩いて行けないから遠いという人もいれば、新幹線、飛行機に乗ってでも通うという人もいますので)、自分が最も納得できる医院に決めた方が良いでしょう。矯正は緊急性があるものではないのでじっくり検討して、本当に自分は矯正したいのか、本当にこの医院でよいのか、結論が出たところで検査に進みましょう。

LinkIcon矯正歯科医の選び方